オーディオ用CD-R/RWレコーダ
 ですから、オーディオ用CD-R/RWの場合、ユニークさという点では、メディアよりもむしろレコーダの方にあると言えるでしょう。

 オーディオ用CD-R/RWレコーダは、オーディオCD録音専用につくられており、他のオーディオ機器と同じような接続と操作が可能です。PC用のCD-R/RW機器を扱うにはPC関連の知識が少なからず求められますが、オーディオ用CD-R/RWレコーダはこうした知識を必要としません。だれにでも簡単、かつ手軽にCD-R/RWを利用できるようになったことが本システムの最大の特徴と言えるでしょう。


 また、オーディオの機器ととしての製品であるため、CD-R/RWレコーダはさまざまなソースに対応した多様な入出力のインタフェースを持っています。具体的には、サンプリングレートコンバータやアナログ入力とADコンバータの組み合わせ、あるいはDAコンバータによるアナログ出力の品位……など、単にCDの私的コピーや保有のコンテンツのCD化を楽しむばかりでなく、趣味としてのオーディオの楽しみと醍醐味がこれ一台で楽しめるようになっているのです。

 たとえばLPレコードや生録をCD-R化をしたいといったとき――。

 これらはそれだけでも十分に楽しいものですが、オーディオとしての質をとことん追求してみようと言うのであれば、「LPレコードのCD-R化」の場合、高級なADコンバータを間に介して音にもっと磨きを加えることもできますし、また「生録のCD-R化」のケースでは、DATで編集・マスタリング作業を丹念に行い、そのデジタルマスタからCD-Rに書き込んで納得できる“音調”のディスクに仕上げる――といった深い楽しみ方も、追求しようと思えばどこまでも際限なくできます。

 これが重厚で濃密な、趣味としてのオーディオの世界であり、PC、SoundBlaster、PC用CD-Rドライブの組み合わせで得られる16ビットリニアの“クール”なデジタルの音質にはないものがあります。

 オーディオ用CD-R/RWのシステムとは、こういう楽しみを、高音質で評価の高いDAT以来、久々にオーディオファンに与えてくれるものだと言っていいでしょう。とくにCD-RWは、Orange Book PartIIIで定められているとおり1000回以上の書き換えも可能で、この性能は、オーディオコンパクトカセットはもちろん、DATに比べてもはるかに耐久性があり、マスタリングのチェック用としてかなり活用できるのではないでしょうか。編集・マスタリングをCD-RWでチェック、フィニッシュして、最終的にCD-Rに記録する、といったような使い方をするのです。