オーディオ用CD-RWの特徴と注意点
 オーディオ用CD-RWメディアも、物理特性などはPC用のCD-RWと同じ。また、私的複製補償金やSCMSの扱いについてはオーディオ用CD-Rと同様の法律・政令が適用されています。

 とはいえ、使い勝手の面ではオーディオ用CD-Rメディアとは大きく違います。それは、
  1. 書き換えができることによる使い勝手の違い、
  2. 再生環境、
  3. 取り扱い上の注意点
以上の三点です。

 CD-RWが書き換えのできるメディアであり、この特徴を利用すれば趣味のオーディオの世界がより深く濃くなるでしょう。

 そこまでこだわらないにしても、先述のようにCD-RWは磁気テープよりも耐久性がはるかにすぐれていますし(オーディオコンパクトカセットは1000回の使用にはまず耐えられないでしょう)、オーディオ用CD-Rでできることはすべてが可能で、さらに“末尾から”のみですが、記録済みの信号を消去したり、全面消去できたりといった、オーディオCD-Rよりもすぐれ、オーディオコンパクトカセット以上の使い勝手(たとえばランダムアクセス機能です)を提供してくれます。

 オーディオ用CD-RWは、MDほど自在にTOC編集はできませんが、書き換えができることによる使い勝手のよさは、磁気テープメディアを超えます。

 そういういい面もあるのですが、リリースされたばかりということもあって、再生環境はまだ決して十分であるとは言えません。ご承知のとおり、反射率の点で、既存のCD-DAプレーヤとの互換性が取れず、マルチリード対応オーディオCD-R/RWプレーヤ、もしくはDVD系のプレーヤの一部でなければ再生できないのです。

 オーディオCD-RWが市場を席巻するかどうかはCD-RWに記録されたディスクの絶対枚数の増加とCD-DAプレーヤのマルチリードへの対応、それともDVD系のドライブ/プレーヤの成長――真にこれらにかかっています。

 それから、オーディオユースばかりでなく、CD-RW全体を通して言えることでもっとも注意しなければならないのは(上のC取り扱いの注意点)、ディスクの取り扱いです。CD-Rの場合、記録する前のブランクディスクの間は、指紋やゴミなどに細心の注意をはらわなければなりませんが、記録をしてしまうと、プレス型のディスクのような扱い方でも大丈夫です(オーディオの場合には比較的大丈夫。しかし、データの場合には慎重に扱うべきです)。

 そうはいかないのがCD-RWです。気になるのは、いったんファイナライズをしてCD-DAディスクとして使って楽しんで、その後、全部の曲を消去してブランクディスクに戻し、再び記録をしようとしたとき、果たしてCD-RWメディアがゴミや指紋がないままを維持できているかどうか、ということです。

 CD-RWはキャディに入っていない裸の光メディアであるだけに、何度も書き換えて使いたい場合には相当に気をつかうべきでしょう。