Serial Copy Management System
 あるオリジナルからのデジタル記録(デジタルコピー)というのは、原理的には、そのオリジナルとまったく同じクローンを無限につくり出してしまうことを意味しています。

 このことは、権利者にとってみると、本当なら得られたはずの利益を失ってしまう――つまり、デジタル記録は著作物の“販売の代替”であると理解することもできるわけですから、そこで業界(レコーダ、メディアメーカ)は権利者に対して損害をこうむった(と想定される)利益を補償するという認識から、デジタル記録に関しては、
  1. エンドユーザが「私的複製補償金」を権利者に支払う(実際は小売価格に上乗せされているので、利用者はレコーダやメディアを購入した時点で間接的に支払います)。
  2. 一度だけクローン複製(デジタルコピー)を許可するSCMS(Serial Copy Management System)をシステムに付加する。
 という二つの制度と方式を採用することとしました。それが92年の著作権法の改正で、まずDAT、MD、DCCに導入され、それから98年11月の政令においてオーディオ用CD-R/RWにも適用されることになったのです(ただし、SCMSが策定されたのは著作権法が改正される以前の89年です)。

SCMSの仕組み