CD-Rのライティングの方法(2)……インクリメンタルライト
 TAOとパケットライトという二つの代表的な記録方式であるインクリメンタルライトの一つであるトラック アット ワンス(TAO)は、「ランインで始まりランアウトで終わる」という、CD-Rならではのルールが適応される書き込み方式の総称です。

 ランインとランアウトというのは、いわゆる“継ぎ目”のことです。もう少し正確に言うと、「ランアウト=2ブロック」+「リンクブロック=1ブロック」+「ランイン=4ブロック」からなっていて(通常はランアウト=2ブロック、ランイン5ブロックという言い方をします)、これらはひとまとまりで「ガードエリア」となっています。

 これはもちろんデータに限った話で、オーディオの場合、多少のデータの欠落は補完することができますが、データではこのような誤り訂正のできない部分は許されないため、しっかりとしたガードエリアを設けて緩衝材としているわけなのです。

 それで、TAOとパケットライトというのは、そのランインとランアウト(継ぎ目)がどこにあるのかの違いとも言え、別の言い方をすると、Orange Bookでは、ランインからランアウト間のデータのまとまりを「パケット」と呼んでいて、パケットがトラック単位なのか、それともそれよりも小さいのかが、TAOかパケットライトかの違いと見ることもできます。

 ここでちょっと注意しておきたいのは、ランイン、ランアウトの単位がバイトではないということです。CD-ROM(Yellow Book Mode1)の場合、1ブロックは2048バイトですから、ランインとランアウトが重なる“継ぎ目”の部分では約14KB(2048バイト×7ブロック)データのない部分が生じることになります。ちなみにDAOは、“継ぎ目”もデータのない部分もありません。